おもしろいが、おもしろい!

~知のリバースエンジニアリングのすすめ~

目的をサブ目的に分解する!

上司を唸らせる資料を作るには・・・・


前回、上司を唸らせる資料を作成するには、まず、目的をサブ目的に分解することと書きましたが、具体的にどのようにすれば分解できるかについては書きませんでした。

 

ビジネス書で、提案書は「こうまとめる」とまとめる項目が一覧化されている場合もあります、単純にそのまま真似しても、その時上司に求められている内容に合っているかはわかりません。

 

定型的な資料でない限り(お客様への提案書等は多かれは少なかれ、初めての部分があるはずです。)何を書いたらいいのかを悩んでしまうことも多いと思います。

 

最も大事なことは、書き手が何を伝えたいか、読み手が何を求めているかをはっきりとわかることです。その上で、目的に応じて必要な内容を盛り込むことが求められます。

 

目的をサブ目的に分解するには・・・・ 


サブ目的は、目的を果たすために、通過しなければいない一里塚のようなもので、ゴールにたどり着くために複数設定できると思います。

 

ここでは、難しく考える必要はありません。あなたが読み手であったら何が必要かを考えるだけです。

前回の新製品の開発計画であるなら、もし、あなたが社長の立場だったら、意思決定するのに何を知りたいと思うと考えますか?私が社長なら

  • 新製品っていうけど、売れるの?(誰が欲しがるの?どのくらいユーザーが見込めるの?)
  • 売るにはどのくらいの何をどのくらいすればいいの?
  • 売ったら利益がでるの?投資は回収できるの?

ぐらいのことは知りたいと思います。

 

自分で知りたいことがわかれば、これが、サブ目的の設定の入り口です。知りたいことをさらに、具体化していきます。例えば、「新製品っていうけど、売れるの?」に対しては、例えば

  • 市場(買い手)はどんな人・会社?想定する買い手は増えているの、減っているの?⇒市場規模全体動向、市場セグメント別市場規模動向
  • 競合に勝てるの?⇒競合製品との比較(いい点・悪い点)・競合他社動向

のようにより具体化して知りたいことが設定できると思います。これが、サブ目的です。

 

サブ目的に分解が難しい場合には・・・・ 


目的はわかってもサブ目的に分解する方法が、すぐにはイメージがつかないケースもあるかと思います。その時に役立つのが、「リバースエンジニアリング」です。

 

同様な目的で作成された優れたドキュメントを、目的・サブ目的レベルに分解することで書き手がどのようにこのドキュメントを作成したかを解明することができます。

 

これについては、また、詳しく書いていきます。