新聞のコラムをリバースエンジニアリングする!(2)
コラム「春秋」に共通する点は・・・・
2021年8月18日~20日の3日分のあらすじを前回書きましたが、3日分のコラムで共通する点に気付かれた方もいらっしゃると思います。
まず、気付くのは、どのコラムも後半の第三と第四段落に著者の主張や言いたいことが書かれていることです。細かく見ていくと
- 第三段落は、報道内容等に対しての著者の基本的な考え方が書かれ
- 第四段落は、基本的な考え方から、現状の評価・希望や願いを示している
と見えます。
前半は、後半に向けての導入です。
- 第一段落は、第三段落の著者の考え方をサポートする事例などを紹介し
- 第二段階は、第一段階を展開し、第三段落につなげる役割をしています。
コラム「春秋」の構造をまとめると・・・・
まとめると、基本的な構造は以下のようになっています。
- 第一段落:第三段落の著者の考え方をサポートする事例などを紹介
- 第二段落:第一段落を展開し、第三段落につなげる
- 第三段落:報道内容等に対する著者の基本的な考え方・スタンスを提示
- 第四段落:基本的な考え方から、現状の評価や希望や願いを提示
新聞のコラムなので、報道内容などが関連して書かれることが多く、ポジション的には第一段落や第三段落で使われるケースが多いと思います。
起承転結でいうと、第一・第二段落は、「起」「承」として、コラムの導入の役割を果たし、第三段落で著者の主張が展開されるので、この段落は正に「転」となりますね。最後に第四段落でしめて「結」としてコラムが完了するわけです。
次回は、この構造を使ってコラムを書いてみることをしてみたいと思います。